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​今、辛い人へ/ a person in deep sorrow

もし今辛い、逃げたいということであれば、いつでも島に、宿に飛び込んできてください。

既にお客さんがいるとかそんなことは、正直どうでもいいので。もしそのお客さんが困っている貴方を邪険に扱ったら、私はお客さんを怒ります。もちろんお金はいりません。

もちろん宿業なので、宿のお客さんを第一に考えるべきなのかもしれませんが、緊急の場合、それは二の次だと決めています。

実は、この宿は、宿主(私)がパワハラによる退職後、少し元気が戻った時に思った

「今後他の誰かがパワハラや人間関係などで悩んでいるときに、家族や友人にすら頼れない状況だったらマズいのではないか」

という懸念から始まっています。私自身は、家族や友人に助けてもらっただけに、「逆に周囲の人間の助けがなかったら・・・」と思うと冷や汗が出るような気持ちになったことを今でも忘れません。


ただ残念なことに、本当に助けがなく、心を病んでしまったり、場合によっては生きることをストップしてしまう人もいる。そんな情報を耳にする度に、私自身も当事者として、他人ごとではないような気がしたのです。

と言いながら私自身も、当時、事が大きくなるまで近しい人には誰にも相談はしておらず・・・。

そんな中で、一人だけほんの少しだけ愚痴をこぼしていたのが、一軒の宿のオーナーでした。別に一緒に遊びに行ったこともないし、なんなら彼がどんな人かも知らないけれど、それでも私が口を開いたのは彼が「程よい他人」として接してくれたからだと思っています。

 

生きていると家族や友人にさえ相談できないことがあります。だから、他人かもしれないけれど、いや他人だからこそ話してみませんか?という距離に私も居たいと思っています。だから、どうしても辛いことがあったら躊躇わずにいつでも飛び込んできてください。

幸い、島に来てしまえば18時以降は脱出不可能ですし、逆に誰かしらの侵入も不可能です。精神的にはもちろん、物理的にも隔離される、つまり本当に逃げることができますので。


そうそう、別に飛び込んできたからといって、無理に話せだの、あれ食えこれ食えなども言いませんのでご安心ください。
ただ、私もさすがにお茶くらいは出すと思うので、よければ受け取ってもらえれば嬉しいです。

宿主・唐崎翔太 

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